福井の帰りにMさんと2人で京都に寄って帰ることになったのだ。
本当は恵文社や誠光社に寄りたかったのだが、時間の都合で今回は見送り。
ホホホ座はガケ書房がリニューアルしたお店だ。
書店開業計画のきっかけとなった『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』で花田菜々子さんが憧れの書店としてガケ書房を挙げていたので、計画スタートの験担ぎみたいな気持ちもある。
酷暑の夏の京都は蒸し風呂のようだった。
ひとまずMさんイチオシの新福菜館へ。店の前で昔来たことがあることに気がつく。
妻と来たんだったか、一人旅をした時か。
ラーメンと焼き飯を食べ、京都タワーの大浴場でサッとひとっ風呂浴びていざホホホ座へ。
ガケ書房は数年前に行ったことがあったのだけど、ホホホ座ははじめて。
「本の多いお土産屋」と銘打つだけあって、雑貨がが増えた気もするが、やはり本のラインナップも楽しい。
『リンカーンとさまよえる霊魂たち』が置いてあって心が動かされるも、旅の始まり頃に『未必のマクベス』を買ってしまっていたので見送り。
本当はこちらを買って旅のうちに読みたかった。
『ゆうとぴあグラス』という複数作家が参加している漫画の同人誌を買う。
森田るいのイラストがついてきて嬉しい。
のんびりした雰囲気で、サイズもちょうどいい。2階にはギャラリーもあるようだ。
自分たちの本屋もこのくらいの規模でやれたらいうことないなあ、と思う。
ネットでウェブサイトを調べたら本を企画したり、編集したりもするし、画家や写真家のマネージメントもしているらしい。
ますますやりたいことが近いく、憧れる。
それからMさん希望のVOUへ。
めちゃめちゃ好みのヘンテコでキュートなキャップと目があって、ちょっと高かったが買うことにした。
本当は京都にしばらく滞在し、以下のような生活を送りたい、というようなことを言いながら帰る。
朝から珈琲をのみ、昨日買った本をパラパラめくる → 昼頃に書店を散策、気になる本を何冊か購入 → 違う喫茶店へ、買った本をパラパラめくる → 鴨川あたりを散歩、喫茶店か本屋へ。
もういっそ京都に住みたい、という言葉を前にMさんに言われた「京都に住んだら京都に旅行に行けなくなる」という言葉で押し込む。
それなら月に一度くらいは訪れたいものだ、というようなことを考えるうちに、東京を観光するように暮らせないか、と思い至る。
それでとりあえず、東京に帰ってからも書店訪問記をつけてみようと思った。