近所にある、よく使う書店である。
漫画の品揃えがよく、夜遅くまでやっているのでとても重宝している。
働いている人の中に漫画好きがいるのだろうな、というのがよく分かる棚だ。こじんまりとしたスペースにびっちり本が詰まっているのも素敵だ。
ほとんど毎日のように来ているので、どこにどんな本があるのかだいたい把握している。新たに面陳されている新刊をざっとみて外に出る。
Mくんと書店を開く場所についてたびたび話すのだけど、もともとある書店に迷惑をかけたくない、という意見は一致している。ただ、Mくんはすでに本屋がある町は避けたほうがよいというが、俺は品揃えが違う本屋が近くにあるのは、むしろ相乗効果を生むんじゃないかなと考えいる。例えばこの店の近所とか。妙にいい本が置いてあるブックオフも近くにあるし、本好きが集まってくるんじゃなかろうか。
江古田はいい町だ。長く住んでいるので勝手が分かるし、店を出すなら学生街がいいなあとぼんやり思っている(江古田には大学が3つもある)のでやっぱりここに店を出すのも悪くはない気がしてくる。
Mくんはもっと田舎がいいと言っている。
俺は店を出すならその町に住みたいと思っているので、そうなると田舎に住むことになる。娘はそっちのほうが過ごしやすいかもな、なんてことも考えながら仕事にむかう。今の仕事は副業が許されているので、できれば続けたいから、職場までの交通の便も考慮したい。というようなことまで考えながら、そもそも開業資金もぜんぜん溜まっていないのに、毎日物件を探している。これが案外楽しい。